JFOX.TV弊社の想い
JFOX.TVのサービスにかける弊社の想い。
海外で暮らすと、日本語の最新情報は、大変に貴重であることを実感します。
例えば、我が子が何の苦もなく英語を話すことは嬉しいが、日本語が不自由になっていく現状があります。日本への帰国が迫っているが、日本語の下手な我が子は、日本の学校で「いじめ」にあったりしないだろうか?これは多くの海外赴任者が抱える共通の不安であると思えます。海外での生活が長い方ほど、また便利な大都市ではなく、日本の情報や書籍はもとより、日本の食材すら手に入りにくいような国や地方にお住まいの方などは特に、このような問題が大きい事を感じます。
昨今、インターネットインフラと、IT技術の発展により、「時間と距離」の概念がずいぶんと変わってきました。パソコンでタイプした文章を日本の携帯電話に瞬時に送ることができる電子メールが当然のように利用されたり、海を隔てたパソコンの前に座っている親子がテレビ電話でコミュニケーションする。こんな生活はもはや当たり前となってきました。こんな中、ソニーは、ロケーションフリーという素晴らしい製品を開発されました。この製品は、日本に設置すると、インターネットを通して、設置した場所で受信する番組を世界中どこからでもネットを通して楽しめるという優れた製品です。このロケーションフリーと、その置き場所さえあれば、海外赴任者も、日本のテレビを海外からも観ることができる世の中になったのです。
しかし、多くの海外赴任者はそれでも解決されない問題を抱えています。 自宅を賃貸しせざるを得なかった赴任者の方や、日本の自宅を引き払って赴任された方等々、様々な事情が存在し、日本に設置場所が確保できないでいる人が沢山いるのです。
「だれかロケーションフリーを預かってくれないか?」という海外在留邦人の、些細ではあるものの、切実なニーズを満たすためにJFOX.TV をスタートします。
幸いにして、ソニーのロケーションフリーを預かるハウジングサービス業者に対しては、2006年末、知的財産高等裁判所が適法判断をくだされています。海外にいる日本人の方々もようやく、技術発展とインフラ整備の恩恵を享受することが認められたのです。
また、海外から日本の情報を取得する必要性はますます高まっています。これまで不平等であった在外投票も、2007年夏に予定される参議院議員選挙からは、ようやく「選挙区選挙」の投票もできることになります。そして選挙権があっても、情報の入手ができなければなにも判断することなどできないのですから、日本人は何処にいようと、日本のテレビを視聴する必要があるのです。
世界で活躍する日本人も、日本にいる日本人と同様な情報に触れ、自由に表現・発言できる世を創る。JFOX.TVはそのお手伝いをし、より良き、より美しき日本のために、少しでもお役に立ちたいと考えているのです。これが弊社の想いです。
2007年1月15日
JFOX.TV スタッフ一同